バイクの運転において、シフトチェンジは醍醐味の一つ。
しかし、長距離ツーリングや渋滞の中で
何度もクラッチを握るのが疲れる……
と感じたことはありませんか?そんなライダーの負担を減らし、走りの質を変えてくれるのが
「クイックシフター」です。
今回は、最近の大型バイクに続々と採用されているこの機能について解説します。
1. クイックシフターとは?
通常、バイクのギアを変えるときは
「アクセルを戻す→クラッチを握る→足でギアを変える→クラッチを繋ぐ」
という一連の動作が必要です。
クイックシフターは、
「アクセル操作」と「クラッチ操作」を自動で行ってくれるシステムのことをいいます。
ライダーは足元のペダル操作だけで、ギアをスパスパと切り替えることができます。
2. なぜクラッチなしでギアが入るのか
「無理やりギアを叩き込んでいるのでは?」と不安になるかもしれませんが、
実は非常に賢い制御を行っています。
シフトアップ時: シフトレバーに加わった力をセンサーが検知した瞬間、
一瞬だけエンジンの点火や燃料噴射をカットします。これにより駆動力が抜け、
クラッチを切ったのと同じ状態を作り出し、スムーズにギアが切り替わります。
シフトダウン時: 最近の「自動ブリッピング機能付」モデルでは、コンピューターが自動で
エンジンの回転数を上げて(空ぶかしして)、回転数を同期させます。
3. クイックシフターの大きなメリット
導入することで、ライディングは以下のように進化します。
疲労の劇的な軽減: 特に街中のゴー&ストップや、数千回とシフトチェンジを繰り返す
長距離ツーリングで、左手の疲れが圧倒的に少なくなります。
加速のシームレス化: アクセル全開のまま加速できるため、加速が途切れず、
スポーツ走行ではより速く、スムーズに走れます。
ライディングへの集中: クラッチ操作に割いていた意識を、ブレーキ操作や
コーナリングのライン取りに回せるようになります。
4. 注意点:万能ではない
非常に便利な機能ですが、以下の点には注意が必要です。
低回転域ではショックが出ることも: 基本的にある程度の回転数が出ている状態を
想定しているため、低すぎる回転数では変速ショックが大きくなる場合があります。
完全な「クラッチレス」ではない: 発進時と停止時は、これまで通りクラッチ操作が必要です。
クイックシフターは、単なる「楽をするための装備」ではなく、
バイクとの一体感を高め、より安全に走るためのツールです。
一度体験すると「もうこれ無しには戻れない」というライダーが多いのも頷けます。
もし試乗車などでクイックシフター搭載車を見かけたら、ぜひその「魔法のようなシフト感」を
体感してみてください!


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